学童初日
娘の学童初日でした。
弁当を持たせて8時半に児童館に送り届けて、ひとり自転車を飛ばす帰り道。
(下の子は今日休園日なので、出勤前の夫と留守番)
その自転車は6年前、娘が1才にならないときに買ったものです。
当時は東京で、娘をベビーカーに乗せて隣の駅まで早足で25分。
駅近くにある託児所に預けて会社に向かう生活でした。
2ヶ月後、お金が貯まったので電動アシスト自転車を買いました。
当時は車を持ってなかったし奮発しました。
秋から冬にかけ帰り道は真っ暗。
新中野から東に向かう帰り道、西新宿のビル群がきらきら輝いて、前の子のせにいる娘と会話しながら帰宅しました。
娘はまだしゃべれませんからほとんど一方通行でしたけど。
月が綺麗だった夜のことを今もよく覚えています。
星も、時々見えるんですよね。1つか2つだけだけど。
娘はしゃべれるようになってから、空を指さして「おちゅきたた(おつきさま)」と教えてくれるようになりました。
そんな娘が、今はもう・・・
「緊張は、せえへんと思うわ。だって、楽しみやし。」
なんてすました顔で言い、到着すると本当にあっさり「バイバーイ(^▽^)ノ」。
あっという間に姿が見えなくなりました。
で帰り道、何だか涙が、こんちくしょー。
いつか巣立つときに笑って送り出す、それが人生の目標なのに、全然できそうもないじゃないか・・・
情けない母だ。
***
そして夕方お迎え、第一声は「楽しかった!」^^
仲良しの友達2人も同じ時間にお迎えで、保護者同士顔を合わせました。
そして帰宅後、娘が思わぬことを話し始めた。
今日A君が3年生のx君に怪我をさせてしまったと。
A君と娘は同じ保育園出身の仲良し。
A君がx君の上に乗り、x君が噛み付こうとしたところ失敗して唇を切ったという。
先生も交えてAくんが謝って、それで済んだ。
だけど・・・
本当はx君のほうが「上に乗ってもいいで?」「乗ってみーや」「早く乗れや」としつこくA君を挑発してきて、困っていたところに、別の3年生の子がA君の背中を押して、上に乗ってしまった。(それってグルなのでは?)
だからAは全然悪くないねん。と娘。
でも先生の前では誰もそのことは話さなかったって。
娘も言わなかったのか・・・それでいいのか?
しかし、「言うべきだ」と指導すべきか?
言ったら娘もx君に目をつけられるだろう。(このへんは口に出さずに心の中だけで)
だんだん綺麗事だけでは済まされなくなっていくなあ・・・。
これは難しい。
娘曰く、3年生なのに赤ちゃんみたいな(噛み付く=赤ちゃん)人は嫌い。
自分のほうが年上なのにいじわるするの嫌いだ。
嘘ついて、本当のことを言わないのも嫌いだ。
だからx君が嫌いだと。
でも待って、たった一度のことで「嫌い」と決めてしまうのはどうだろう。
娘は、x君が「なんでそんなことするのか、知りたいねん。」という。
相手の身になって考えたら、嫌だってわかることなのに、なぜするのかと。
非常にまあ、素朴な疑問というやつで。胸がちくちくしてくるよ。
なんでかって?
それは自分より弱い者が叱られ謝罪させられるのが面白いからだろう。
今日はじめて来た新入りが叱られた。悪者のレッテルを貼ってやった。
自分は怒られてない。先生は自分の味方だと確認して安心してるようにも思える。
つまりx君は、寂しかったのかも知れないね。
何らかの不安を抱えているのかも知れない。
悪い子と決め付けるのには早いと思うな。
最初は全面的にY君や娘(新1年生)の味方だったのが、そう思うに至ったのは、x君がそのあとさらに別の子に噛み付いて謝罪していたと聞いたから。
3年生ですよ? 複雑だ、これは。
だから、たった1度で嫌いにならないで、いくら言っても分かってもらえなかったり、ずーっとこうだったら嫌いになっちゃってもしょうがないけど。
そう言ってみた。
そんな事で良いのか分らないまま・・・
不安なら人を傷つけて良い、という解釈も出来てしまうし・・・
自分の子が当事者でなくとも、こういう話は非常にショックです。
そこに子供を預けているのは他ならぬ私達なのですから。
娘が「Aは悪くない」と繰り返すので、
「じゃあ明日、ママから先生に説明しよか。だってこのままじゃいやでしょう。」
提案してみた。
答えは意外にも「いや、先生には言わんでいいわ。」なんで?
「あしたもう一日待ってみる。明日もx君が嫌なことばっかりしたら、私が先生に今日のことも言うわ。もう一日みてみたいねん。」
さすがはお姉ちゃん・・・私が思うより、大人なんだわ。
***
大人として子供に言ってはいけないことがあると思う。
私は幼少期から母親に聞きたくないことを散々聞かされて育った。
「家族だから」何を言っても良いというのが母の持論。
幼い娘を話し相手に仕立ててストレス解消。
すべての人について基本悪口(笑いを提供していると思っていたようだけど)。
母は悪口を言った人を褒めてもいたので、今思えばすべての人が嫌いだったわけではないらしい。
だけど子供の私は空気が読めず真に受けて、家庭の外の人はすべて何処かおかしいのだと思い込んでいた。
学校では友達を好きになることが出来ず、勿論浮きまくり、長いこと苦しんだ。
自分の娘はそんなふうにさせたくない。
といって無菌状態で育てたいと思っているわけではないのだけど・・・
娘に対して、x君のことを「かわいそうな子」のように言うのはどうなのか?
また逆に、「近づくな」と教えなかったことを後悔する日が来るようなことは?
考えすぎかも知れないけれど・・・。
なにしろ私はx君の顔も知らない。
だからかな、悪い方に考えすぎかもしれない。
まとまらないけど、そんなこんなの新年度の幕開けでした。
不安が芽生えた事は確かだけど、これから指導者や子供達と関わっていく中で変わっていくでしょう。
それは3年間今の保育園に通って得た自信。
***
さて下の子ですが、昼前にトイレに行ったとき、パンツ2枚履いてたー!と驚きながら報告してきたw
朝、履きたいパンツと違うパンツを渡されて気に入らず、文句を言って履き替えていたけど、脱ぐのを忘れていたらしいw
相変わらずの大ボケちゃんです(笑)