ebi's blog

小学生、幼稚園児と中年夫婦の4人家族です。

日食+太陽メガネ

 

7:15、皆で近所の川原に出かけて、日食観察。

いつも朝はテンション低めの息子もなんとかやる気を出してくれました。

観賞用グラスは1個だけ、こども新聞の付録についてきたのを4人でかわりばんこ。

娘さまさま。

 

じつは数年前の部分日食の時に実家でもらってきたのも・・・
私が子供の頃「太陽めがね」と呼んでおもちゃにしてた・・・
その正体は溶接用のマスクにはめる、濃緑色の長方形のガラス。

よく忍びこんで遊んでいた鉄工所に落ちてて、拾っては太陽を眺めてました。

当時は忍び込んでいるという認識は全くありませんでしたけど。

私達が遊びに行く土日は休業で、なんの囲いもなく、兄や近所の子供達もみんな遊んでましたから。

危険がいっぱい。というより危険しかない。すごい時代です。

落ちているレンズは割れたものばかりで、3分の2くらい残っていたら大当たり。

ほぼ完全なものは、子供の宝物。

すぐ上級生に取られてしまったな・・・(苦笑)

 

いま手もとにある「太陽めがね」は実家の父にもらったもの。

これまた偽物で(笑)日曜大工でサンダーを使う時の為のもの。

昔と違って樹脂製で、軽く割れにくく、フチで手を切ることもありません。

 

もちろん太陽を見るためのものではないので、子供には使わせられません。
形ははっきり見えないし、十字型にフレアは出るし。
でも見えることは見えるので、一応たすかる。

なんとも言えない、父クオリティ。

数百円のものでも「買いに行く」より「あるもので済ませる」。

パチンコで月に何万円も使うのに・・・?

戦中生まれ、農家の長男、会社ひと筋40年・・・の父にとって「店で買い物」は特別な行為なのです。 (もちろん捨てられない性分。これでいろいろ不便もあります。舅じゃなくて良かった。笑)

 * * *

このあたりでは1分ちょっとの間「金環」になるといわれていましたが、結局私自身は見られませんでした。
少し肌寒くなったような気はしたけど。
思ったより暗くはならなくて、逆に太陽の強大さを実感しました。

そして変化のスピードに驚きました。

昔の人々は恐怖したとも言うけれど。

欠けていく過程で、一体どうなってしまうのか?と思うのはわかるけど、昔の人も月の満ち欠けを知っていたはず。

欠け始めからほぼ元に戻るまで1時間もかからないわけで・・・

もとに戻れば安心したのではないかという気もします。

でも太陽に対する感覚が今とは全然違ったことでしょう。

たとえば私が子供の頃も、日食などの特別な事がなくても「太陽めがね(偽物。笑)」でよく太陽を観察しました。

今ほど娯楽がなかったし、圧倒的に戸外にいる時間が長かったからですね。

私の子供達もこれを機に興味を持ってくれるといいな。

観察グラスは自由に使えるようにしておこうと思います。

 

帰り道には三日月型の木漏れ日をあちこちに見られ、子供達が目を輝かせてました。

いつもバタバタな朝だけど、こうして余分な時間がとれたら、楽しいね。

感謝。